2012年4月15日日曜日

舞台「銀河英雄伝説」

とりあえずの叫びです。
(向こうのblogで言うべき?)

舞台「銀河英雄伝説」観劇してきました。
想像以上に面白かった!
河村隆一さんの台詞を聞いた瞬間、「(アニメ版でヤンの声優を演じていられた)富山敬さんのヤンがいる…!」と感じました。
原作ファンにもお勧めです。

でも、アニメ版を知っている人はもっと楽しめるかも知れません。
以下、長いので折り畳みます。




中川晃教さんのファンである友人に誘われて行って来ましたが。
正直、
「小説の舞台化でしょう?SFの世界をどう表現できるのかなぁ」
「河村隆一さんのヤンかぁ…歌手だよね?」
「中川晃教さんは期待だけど、見劣りしちゃうんじゃない?」
と、やや(かなり)否定的でした。

でも、先だって行われたニコニコ動画での田中先生(アルスラーンと創竜伝はどうなっているんですか)と、河村隆一さんの対談を観て、
「これだけ原作を愛している河村隆一さんなら少なくても原作を冒涜する内容ではないな」と(上から目線で)楽しみになりました。
それでもあまり期待していませんでした。
あれだけ重厚で膨大な内容、その一場面を切り取った物であっても表現することは叶わないだろうと。

ですが。
ヤン役の河村隆一さんが舞台に出、一声発した瞬間、
「ヤン!?」
と胸中で叫んでしまいました。
アニメのヤンにかなり近いと思いますが、それでもあの雰囲気を出せるのはもう、河村隆一さんしかいないだろうと。

シトレ役の西岡徳馬さんは想像以上に包容力のある上官として、(実は一番期待してました)、馬渕英里何さんは、悲劇のヒロイン、ジェシカ。彼女を待ち受ける運命を感じるともう涙ですが。美しくも儚く、ヤンへの思いを抱えてそれでも戦う姿勢がすごく伝わってきました。
ポプランの中川晃教さん!
期待以上にポプランでした。飄々として明るく、場を盛り上げるムードメーカ、だけどやる時は男を見せる、そんなポプランを。

キャゼルヌ役の天宮さん、ムライ役の大澄賢也さん、ラップ役の野久保さん。シェーンコップの松井誠さん。
あくまで舞台ですが、それぞれの味を最大限に活かされていたと思います。

そして。
実は最初違和感を感じたのですが、ヨブ・トリューニヒトの井田國彦さん。
もっと老獪で小ずるいじいさん、というイメージがあったので井田さんを観て、ちょっと若いかな?と思ったのですが。
なるほどどうして。
小物なんだけれど、化け物じみた厚顔無恥さ、民主主義の腐敗を一身に背負った人物としてその不気味さもすごく感じました(褒め言葉ですもちろん)。

ユリアン役の子も最初はカミがあってちょっと聞きづらい点も有りましたが、実際のユリアンとほぼ同年代の15歳。
第2幕では急に伸びやかな演技になったと思います。
そうだね、ユリアンはこういう子だねと思い出しながら観ていました。

映像で出て来た貴水博之さんのオーベルシュタインも、意外にはまってました。

自由惑星同盟、そしてヤンやジェシカの辿る運命を思うと胸が痛いですが、続きも楽しみにしています。

…と、ここまでは良かった点ですが、ちょっと不満な点も。

・回想シーンと現在のシーン、繋がりが自然すぎるのか分かりにくかったです
・イゼルローン要塞の説明からいきなりフライングボールの映像になったのでかなり途惑ってしまいました
・原作のポイントは押さえられていたので良かったのですが、時代背景の説明をもう少し入れても良かったのではないかと

…でも、これだけ言えるっていうのは自分が非常に満足している証拠ですよ。
全部で何作作られるのか明言されていませんが、少なくとも次作を観たいと思います!
出来れば帝国篇も。

そして、夏の撃墜王篇も行って来ます…!(ゑ)

この舞台は、お勧めです。


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